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Stromatolite pictures

カルコウスキータイプセクションの
ストロマトライト

ストロマトライト (stromatolite) 」の用語は,1908年にドイツの地質学者カルコウスキーが,ドイツ北部のハーツ山脈近郊 から産する下部トリアス系湖成層から産する層状炭酸塩岩 に対して用いたストロマトリス(ドイツ語でstromatolith)に由来します.ここで紹介する写真は,ストロマトライトの名前の元となった「カルコウスキーのタイプセクション」を訪れた時のものです.

 現在,このセクションを含めたハーツ山脈とその周辺地域は,世界ジオパークとして登録されています.

IMG_0007 のコピー.JPG写真をクリックすると拡大表示することができます。

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ドーム状のストロマトライト (白矢印部,数メーター規模) が,厚いウーライト (黒矢印) 中に発達しています.

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ドーム状ストロマトライト.ストロマトライトを特徴づけるラミナが明瞭.ストロマトライトは,周囲をウーライトによって取り囲まれています.

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ウーイド (O) を覆うレイヤー状微生物マット (M) がよく発達しているのがわかります.微生物マットは,下位のウーイドを被覆し,底質を安定化させる役割を果たしたようです.

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Göttingen大学博物館に展示されているこの地域から採取された「ストロマトライト」の研磨写真.横幅約50 cm.

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ウーイド」は,球状の炭酸塩粒子で,写真のような同心円状の構造で特徴づけられます.「ウーライト」は,ウーイドの集積した岩石の意味.カルコウスキーは,この地域の研究から「ウーイド」の用語も提唱したそうです.スケール 2mm.

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この地域は,ジオパークの中なので,このサイトの注目箇所「ストロマトライト」と「ウーイド」が紹介された看板が設置されています.

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ストロマトライトで飾られた建物.凸状のドームの部分はなんとストロマトライトです!


(参考文献) Paul, J. and Peryt, T. M. (2000) Kalkowsky’s stromatolites revisited (Lower Triassic Buntsandstein, Harz Mountains, Germany). Palaeogeography Palaeoclimatology Palaeoecology, v. 161, p. 435-458.